寄植えの芸術展 コンテナガーデングランプリin関西 審査の模様 結果は23日朝10時会場にて

ケイ山田ガーデニングスクールの生徒を中心とする、インドア作品とアウトドア作品あわせて」88点もの寄植え作品の発表会が大丸心斎橋店・大丸神戸店のバラクライングリッシュガーデンにて20日(日)より開催されています。

作品展は、寄植えづくりや講義を通じて英国園芸の魅力がわかるガーデニングイベント、「ケイ山田のガーデニングフェスティバルin関西」(27日まで開催)にて行われています。

本日22日(火)にスクール主宰のケイ山田と、長年にわたる朋友のジム・キーリング氏を中心に審査が行われ、大丸心斎橋店では土井店長様にもご協力をいただきました。

ここからはレポート形式でお伝えします——————————————————–

ジムさんとケイ山田が、5月の国際バラとガーデニングショウでのコラボレーションから約半年ぶりに再会しました。

ケイ山田はジムさんの作品を日本で最初に紹介し、その普及に力を入れてきました。今回もケイ山田と校長山田裕人の依頼を受け、多忙な中、ジムさんに特別来日していただきました。

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神戸での審査が1時半ごろスタート。35点のインドア作品をひとつひとつ丹念にジャッジが行われました。審査方法は、制作者の氏名を一切見ずに行う厳正なもの。

花だけでなく葉や茎・枝も含めた植物の組み合わせの色や形の美しさに、鉢とのバランス、そして季節感の演出や長期間楽しめるかどうか等が審査の主な基準です。

ほとんどの作品において、ケイ山田とジムさんの評価は常に全く同じもので、同席するスタッフ一同、いつも驚かされ、また美しいものへの判断基準は、基本的に普遍的であることに気づかされます。

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すべての作品は、園芸のオリンピック、チェルシーフラワーショーと同じ、金・準金・銀・ブロンズの4つのメダルに選別されます。中でもすぐれたものには、グランプリや準グランプリ、ジム・キーリング特別賞や校長賞、ベストスモールコンテナ賞やビズ賞・園芸ガイド賞・花ぐらし賞などが授与されます。

年々作品のレベルが上がり、ジムさんをはじめとする世界のトップスペシャリストの誰もが、国内では最高レベルの作品展であると、繰り返しおっしゃっていただいております。金賞や準金賞をとられた作品は、それだけの価値があるのです。それらのメダルでない場合も、十分優れた作品であることは間違いなく、むしろ生涯にもわたる学びに励む皆様への先人たちからのエールと受けとめていただきたいのです。

グランプリを同じ人が常に獲得し続けることはありません。またケイ山田のスクールで金賞を獲り続けることも容易ではありません。むしろ、それだけの力のある方はほんの一握りにすぎません。

ケイ山田や各校の専任講師とともに、日々の講座や庭づくりを通して互いが切磋琢磨し、より高みや深さを追求していくドラマの中に本当の学びの喜びや真の意義があると思います。結果として与えられるメダルやアウォードは、次なるステップへの一つの指針であり、どんな結果であっても、より良い作品作りに取り組める余地があるのだと考えていただけたらと願います。

参考までに、今年すでに行われた4回の展示の模様や受賞作品もぜひご覧ください。

 

第1回 2/6-13 ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルにて

第2回  5/11-16 西武ドーム 国際バラとガーデニングショウにて

第3回 6/16-22 蓼科バラクラ・フラワーショーにて

第4回 9/17-25 蓼科バラクラ・オータムガーデンショーにて>

 

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神戸での審査を終え、大丸心斎橋店へ移動。到着した審査団を温かく出迎えて頂き、また照明までもご手配いただいた土井店長様と三宅マネージャーにこの場をお借りして深く感謝を申し上げます。

                 (写真は審査の様子の一部です。受賞作品とは直接関係ありません)
 

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寒さと闘いながら、20時ごろまでかかって55点全ての審査を完了することができました。ジムさんの通訳兼アシスタントとして来てくれた白井さんにも多大なサポートをしていただきました。

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実は昨夜、ケイ山田は、地元の諏訪商工会議所の依頼で「花から広がる街おこし」について特別講演を行いました。新潟県見附市より依頼を受け、約10年にわたりデザイン・監修を行っている「みつけイングリッシュガーデン」で展開している市と市民が一体となった活動を国内で最も先進的な取組として紹介しました。

ところで、今朝一番の出発前、いつものように誰よりも先に庭に出たケイ山田が、冬独特の金色の朝日を受け、息をのむほど美しい霜に覆われたガーデンを撮影しました。

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庭園をはるか見下ろす車山高原を背にそびえるクリスマスのビッグツリーや、隊列をなし子供たちが夢見るプレゼントを一生懸命に運ぶトナカイたちの姿が、素敵な冬物語の一コマのように見えます。

園内では1000株近い、クリスマスローズ(ヘレボリス・ニゲル)が日に日につぼみを開花させ、見ごろを迎えています。

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コンテナグランプリの審査結果は、23日(水)の10時に会場にてメダル設置を行い発表いたします。HPでも氏名のみの速報と、作品写真付きの発表の2段階で実施いたします。

出品者の皆様、そしてスクール生の皆様、またはケイ山田が普及する英国式の美しい寄植えに関心のある方、ぜひお友達やご家族とごいっしょに会場にお越しください。ケイ山田もジムさんも23日と24日は心斎橋にいますので、お気軽にお声かけください。

スクール事務局・バラクラ広報 山本達