『映画フラワーショウ!』に隠されたもう一つのドラマ(ケイ山田のチェルシーフラワーショー回想録)
ケイ山田おすすめ ガーデニングファン必見の映画
「フラワーショウ!」7/2(土)より ロードショー
2002年の初夏 英国のチェルシーフラワーショウには2つのドラマがありました。
エリザベス女王も惚れ込んだ、世界一美しい庭とはーー?
ガーデニング世界大会≪チェルシーフラワーショー≫に全てをかけるヒロインを描く、
実話に基づく爽快サクセス・エンターテインメント!!
自然豊かなアイルランドで主人公メアリーは育つ。
チェルシーに出展した主人公の庭。
自然とは?生活とは?女性が真剣にやりたい事に向き合う様を描いた作品です。
こちらの映画館でご覧になれます
「ヒューマントラストシネマ有楽町」、「新宿バルト9」、「YEBISU GARDEN CINEMA」、
「横浜ブルク13」、「川崎チネチッタ」他
詳しくは、flowershow.jpで検索
『フラワーショウ!』
7月2日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA 他 全国ロードショー
(c) 2014 Crow’s Nest Productions
ケイ山田の2002年英国チェルシーフラワーショウ
▲2002年5月24日撮影
2001年9月11日同時多発テロがあり、その翌年に開催されたチェルシーフラワーショウでは安らぎや自然回帰を求める多くの人の心情が背景にありました。アイルランドのメアリーさんの庭とケイ山田の庭は、ロマンティック派と呼ばれ評判になり、当時世界中のメディアから取材を受けました。
▲2002年英国チェルシーフラワーショウに出展した、“神様がくださった庭”は蓼科バラクラのボトムガーデンに移築しております。
6月中旬にニッコウキスゲも咲いて見頃となります。
英国チェルシーフラワーショウ 初出展の思い出 ケイ山田
英国チェルシーフラワーショウの最大の華はショウガーデンです。概ね20前後の庭が出展されます。国家的プロジェクトや大きな組織のメッセージ、またデサイナーのコンラン卿、チャールズ皇太子、などの著名人による出展もあります。
他には新人の登竜門である、小規模なシティガーデンなどの部門もあります。
ショウガーデンへの出展は、前年から厳しい審査により選ばれ、そしてその裏では出場者の出身国やスポンサー等、見えない力(ちから)関係も働いているようです。
私が最初に応募した時はその様な深い意味を知らずに、庭を創ってみたい!日本に美しい風景や自然があることを知ってもらいたいとの熱い想いから、ニッコウキスゲの咲く長野県の霧ケ峰の風景を庭として創り、出場しようと思い立ったのでした。2001年最初の面談で、ロンドンのRHS(英国王立園芸協会)本部の会議室に通され大きなテーブルをはさみショウマネージャーとショウスタッフの方々からお話を伺って、身の引き締まる思いがしたのでした。日本人の個人デザイナーとして初めて出場し、こうして2002年最初の庭は思いもかけずシルバーギルド(準金賞)でした。
人脈の背景や大きなスポンサーもなく出場した私に与えられた賞はとても大きなものでした。英国で町を歩いていると見知らぬ人からも声を掛けられ、ショウの威力に驚かされたものです。
こちらの内容は、『ガーデン便り2016』に掲載されたものです。
ガーデン便りが欲しい方は、
0266-77-2019(バラクライングリッシュガーデン)まで、お電話ください。
バラクラフロント H