スノードロップが見頃です~クロッカスやスノーフレークが咲き始めました

まだまだ寒さが続き、例年より若干春の訪れが遅れているようです。それでも庭へ出てみると、様々な植物たちが地面から顔をだし、実際に測ってみると毎日数センチずつ成長しているその生命力に驚かされます。

今見ごろを迎えているのは、とくにスノードロップの八重咲きです。

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また、昨年12月に咲き始め、雪解けとともに開花し始めたクリスマスローズ(原種のニゲル)も再び見ごろを迎えようとしています。

あと3~4週間もすれば、ここは矮性のスイセン「ティータ・ティート」や紫やピンクのクリスマスローズ(ヘレボリス・オリエンタリス)で覆われます。

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他には、ケイ山田が種から選定し育ててきた、なんとも美しい色合いのパンジーたち、なんと4000ポットがこれから見ごろを迎えます。皆さんに楽しんでいただけるよう、ガーデナーたちが毎日庭に植えこむ作業をしています。明日はパンジーのハンギングボールを園内に設置していくそうです(また改めて紹介します)。

そして、いまは1~2分咲きで、来週末ごろには見ごろとなると思われるのがクロッカスです。撮影した時間が夕方だったのでつぼんでしまっていますが、日中は太陽を浴び、きれいに開いています。

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そして、ものすごい勢いで開花し始めたのが、スノーフレークです。数えきれないほど、おそらく500株以上はあるでしょうか。いい時間に撮影し直し、また紹介させて頂きます。

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以前にも紹介したムスカリの原種のアルバ(白)も人気です。5センチぐらいの背丈で咲くさまは健気で愛おしいくらい。

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そしてこれから初夏まで咲き続ける宿根草のプルモナルアが開花し始めました。色が変わり咲いていくなんともいえない、素敵な植物です。

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今日、最後に紹介したいのが、ガーデンをにぎやかに飛び回る小鳥君。撮影を終え、カフェテラスを上がると、近くにやってきました。都会からいらっしゃる方は、みな驚かれるのが、庭の鳥たちが多いことと、人間の近くに寄ってくること。ケイ山田の庭を住処や餌場としている小鳥たちは、不思議なほど人間を恐れません。

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実は、22年の月日の中でさまざまなドラマがあり、信頼関係ができているようです。嵐で巣から落ち傷ついた小鳥をケイ山田やガーデナーたちが助けてあげたり、巣箱を増やしたり、また冬場の貴重な餌としてナッツを木にぶら下げたり。

庭園には植物や鳥以外にも、シカやタヌキ、キツネやウサギなどの動物もいます。ケイ山田は言います。「植物の種類が増えるとそれぞれを好む昆虫がやってきて、種類や数が増える。昆虫の種類や数が増えると、それらを食べる鳥たちの種類や数も増える。そして植物が成長すると、動物や鳥たちの住処も増える。植物を育て品種を増やすことは、庭園が美しく奥深くなるだけでなく、自然環境を良くすることにつながっているの。」

見た目の美しさや楽しさ、目新しさを求める動きが多い中、自然とより豊かに共存することを目指していくことは素晴らしいことだと思います。庭を通じて皆さんと共感しあえたら幸いです。

最後になりますが、明日・あさっては、「イースターのエッグハンティング」を行います。ご入園頂いた小中学生までが対象となります。子供たちにぴったりの景品も用意しております。ぜひお誘いあわせのうえ、お越しください。

広報 山本 達