winter gardenの美しさ~雪のお布団で植物たちが幸せそうです

冬の蓼科バラクラへようこそ

白い雪に覆われた、静寂の世界が広がっています…

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あれほど花々にあふれた庭も雪に覆われ、春までゆっくりと休んでいます。ふと見ると、4月にたくさんのチューリップが開花する寄せ植えに植えられたビオラが雪の間から健気に花を咲かせています。

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植物たちの生命力に強く心を動かされます。

今年は雪が少なく、バラや木々の枯れ込みを心配していましたが、数日前に積もった雪のおかげで水分の補給もでき、植物たちはとても満足しています。レースガーデンのつるバラ、ランブリングレクターも初夏の開花に向け体力を温存しているかのようです。

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冬の英国庭園の楽しみのひとつが、寒さにあたると色づくコルヌス(ミズキ)の枝。サンゴ色やライムイエローの枝が印象的です。

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7月に白い房咲きの可憐な花でエントランスのアーチを覆うつるバラ、キフツゲートのローズヒップが雪の白に美しく映えます。

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オーナーのケイ山田が「雪深い地域で、長くつらい冬をしのぐ昔の人々にとって、赤い実は命の象徴にも見え、生きる希望を与えてくれる存在でもあったのよ」と教えてくれたことをふと思い出しました。植物や自然に生かされてきた祖先の頃から、心や体がそのことを記憶しているかのように感じます。

 

夜には創園前から代々暮らしてきたシカたちが庭園を闊歩しているようです。やわらかい葉っぱや小枝を求めて一晩中歩いたのでしょうか。たくさんの足跡が残されていました。

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3月下旬ごろからはガーデナーたちが知恵を絞ってシカたちの侵入を食い止めようとします。姿はかわいいのですが、どうか春先のホスタ(ギボシ)をあまり食べ過ぎないでほしいものです。

さてバラクラは、2月も通常通り開園しています。火曜日と水曜日、そして5日と6日はお休みですが、それ以外はショップやレストランもオープンしています。諏訪ICからお越しいただければ雪道にも悩まされることはあまりありません。心配される方はお気軽にお電話(TEL0266-77-2019) ください。

冬にしか味わうことのできない静かな庭園を散策いただき、温かいシチューやティーをお楽しみください。

***高輪の貴賓館での催事のため、今日から8日まで閉園しております。6日から8日には貴賓館にケイ山田もおります。スクール生の寄植え約100点の展示や、ケイ山田のブランド「バラ色の暮し」の逸品会もございます。お誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。

広報 山本達