跳ね上がるように咲く季節になりました。
暖かい雨と降り注ぐ、そして日差しがほかほかとした地表を呼び出し、そのほかほかの土を踏むと、雪の上を緊張して歩いた日々が嘘のように柔らかく、暖かくなった日々を体全部で感じ始めることができました。
あの固く凍っていた土が嘘のように柔らかく、気分までほかほかとしてくるようで、だからこそ、この間までの寒さがこの柔らかい土を作ったかと思うと、不思議でなりません。
自然のサイクルが一年植物たちを支えた土をこんなに柔らかくよみがえらせたのだと思うと、これから迎える季節が、ますます待ちどおしく感じます。
さて、そんなほかほかした土から、ぷくぷく肉厚な球根の芽が、ますます起き上がってきています。ほんの5日前には気がつかなかったような芽がそこかしらで見つけることができました。
まずはショップ前のピロティー。
この間まで厚い雪に包まれ、固く固く覆われていました。
ガーデナーの皆さんが雪をどけて地表が現れるととたんにクロッカスがその姿を現しました。
まさに跳ね上がるように。
愛しくかわいい春の気配はまだまだたくさん見つけました。
まずはもう葉を広げたタイムの葉。
もうこんなにも芽生えていました。
ガーデンの入り口のカフェテラス。
その脇に広がる地表にもすくすくとその姿を現したチューリップ。
少し進むと、夏に甘い香りで私たちを誘うブットレア。
もうこんなに大きく美しい葉が広がっていました。
今年また見上げるほど大きく育つこの木も、春はこんなにかわいらしい姿だったのだと驚きと、やさしいきもちになりました。
さて、この前も紹介したオランジェリー横のスノードロップ。
こんなにたくさん花を咲かせました。
クリスマスローズもこんなに花が増えました。
あっという間に花をつけたかのように感じませんか。
こぼれ落ちるようにとバルブデーに植え込んだ通路にも咲くこの花をぜひご自身に見つけていただきたいと思います。
そして、バルブデーを一緒にこの花を見ながら思い出してください。
さて、こんなスノードロップも咲きました。
ちょっと失礼して首をあげてもらうと、花の中は八重咲き。
ぷっくりと咲く姿はかわいらしく、また特徴的ですね。
進んでいくと、黄色が誘ってくれました。
ここもガーデナーとバルブデーに球根を植えた場所です。
皆さんがたくさん植えた球根が芽を出しています。
その中で花火の用に黄色を散らしたマンサクの花が見事に咲いています。
春一番に『まんず』咲く黄色い花が雪の中でけなげに咲く姿は、この時期の幸福そのものかもしれませんね。
また、この花はガーデンの一番奧にも咲いています。
全部お花の場所が分かってしますと、見つける楽しみを奪ってしまいますね。
だからこの場所は皆さんで見つけてください。
でも
この写真はヒントに使ってくださいね。
この写真はヒントに使ってくださいね。
そして、この美しい赤と黄色のサンゴミズキ
この美しさはほかの葉が茂る前の贅沢。
きっと、本物を見るともっと美しくかんじるとおもいます。
ウィンターガーデンの醍醐味ですね。
ガーデンの中はこれからもっと若い新芽が上がってくることでしょう。
さらに10日後ガーデン開きの頃にはどんな光景にかわっているでしょうか。
楽しみでなりません。
まだまだ小さい、けれど活発に跳ね上がる新しい季節の証を、感じにガーデンにお訪ねください。
そして、また今年も、刻一刻とかわるお庭を一緒に楽しみましょう。
皆さんがバラクラで見つけた春をぜひスタッフにも教えてください。
皆さんが見つけた春は、きっとまた新しい発見でいっぱいですよ。
ガーデンセンター 中山