球根植物や宿根草、一年草に花木 数百種類の花々が見頃に~5月上旬まで
ここ数日の陽気でチューリップやフリチラリアがたくさん開花し始めました。また、サクラやレンギョウ、モクレンが見ごろを迎え、シャクナゲのつぼみも今にもはじけそうです。
今日は説明を抑え目に、お庭の様子をお伝えします。まずはハーブガーデンの眺めから。
続いて、レースガーデンを超えると広がる景色です。
さらに歩みを進めると、次のような景色がご覧いただけます。
奥のメドウはチューリップやサクラが咲き、シンボルフラワーのフリチラリアも開花し風に優しく揺れています。(毎年たくさんの方が楽しみにしている「黒チューリップ」ですが、今年は違う品種が植えられていたことが昨日その開花によって判明しました。まことに残念ですが、英国の生産者の手違いで、ご覧の深紅の品種が昨年秋に私たちの手元に届けられ、ガーデナーたちは黒チューリップのクィーン・オブ・ナイトと信じて植え込みました。めったにない間違いに私たちも落胆しておりましたが、咲いた姿を見て、その美しさに感動し、みなさんに事の経緯をありのままにお伝えしていこうと決めました)
ブルーガーデンをかなり手前から眺めるとこのような黄色とブルーの世界が楽しめます。ミズキの幹の黄金色が美しさをいっそう引き立てています。
ブルーガーデン脇のクラブアップルの陰あたりから見渡す景色も格別です。
ケイ山田の庭園、蓼科バラクラが世界中の園芸誌で日本を代表する英国庭園として紹介される理由のひとつは、植物の多様性とその組み合わせにあります。チューリップやパンジーといった単一植物の花壇や、それら球根植物や一年草を組みあわせただけの花壇は、見た目の美しさや奥深さも劣る以上に、花後の手入れも相当なものになり人手を多く必要となり、あまりメリットはありません。
一年草や球根植物以外に、木や低木、バラや宿根草、つる性植物など、多種多様な植物が組み合わされることで自然な景観が生まれ、また見ていて心地の良いものになります。
眺める楽しさに加え、ぜひご自分の庭づくりのヒントを持ち帰って頂ければ幸いです。
春のガーデンの最大の見頃は、今週から来週にかけて。ここ数年で一番美しいといわれるケイ山田の庭にぜひお越しください。
(広報 山本達)